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シューマン 交響曲第4番 フルトヴェングラー ベルリン・フィル

■シューマン 交響曲第4番

フルトヴェングラー ベルリン・フィル 53年

第1楽章
第2楽章
第3楽章
第4楽章

演奏というのは単に正確に符をなぞればいいというものではない。試験なら別かもしれないが・・。正確でよければコンピューターに鳴らさせた方がよほど確実だろう。それでも人が多くの運営費を投じてまで人間自身の演奏にこだわる究極の理由は、つまるところそのすべては本作の中に凝縮されているといっていいだろう。世界大恐慌のさなかでベルリン・フィルハーモニーの運営が困難に陥った時にフルトヴェングラーは、「もし今"楽器"を解体すれば、もう"生きた音楽"が聴けなくなるだろう」(32年) といって存続を呼びかけたといわれている。ナチスによるオーストリア併合後のウィーン・フィルハーモニーの解散騒動の際もクレメンス・クラウスらと共に存続を目指し、党の幹部らと粘り強い交渉を続けた。音は空気中に放てば消えてしまう。しかし、音の"余韻"は消えることがない・・心と精神に宿るから。1つ1つの音が、これほどの凄みをもって迫ってくる演奏は他にない。メロディはなぜこんなに歌うのだろうか。隠してあった宝箱を開けて秘められたものをのぞき見るような第四楽章のフーガはなぜこれほど美しいのだろう。