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シューベルト 交響曲第8番 未完成 シューリヒト ウィーン・フィル

■シューベルト 交響曲第8番 未完成

シューリヒト ウィーン・フィル 56年

第1楽章
第2楽章

とても美しい「未完成」。ダ・ビンチが印象派を知っていて、もしそんな作風の作品を描いたとしたら・・、こんな雰囲気の作品になるのかな、と思わせるような演奏である。構成は確かで、絵の具を水に溶いた淡い色彩、のようだが実は明確な色をスーと引くような、その所作そのものが印象的な、そういう感じである。鳴らされるすべてのパートが、そのように描き込まれている優れた美術品である。それだけではない。全体のたゆたうような浮き沈みは作品の持つ偉大な精神を明らかにしており、そのすべては聴いたと思ったらもう去っているようなさりげなさがある。この粋な振る舞いが本作に高貴な品格をもたらしている。未完成を聴くなら最初に取り出したくなる演奏である。CDを手に取ったら、大きな美術館の前に立ったような気になる、そんな演奏である。



フルトヴェングラーのリハーサルが残っている。オケはベルリン・フィルだからうまいのだが、ニュアンスに不満があるようで念入りにチェックしている。最初に戻って聞き直すと、流れが違うように感じられる。言葉がわからないので詳細は不明だが、フルトヴェングラーのリハーサル時の指示は、独特のものがあったらしい。(本番も十分独特だが・・) これは、そのことを示すような映像なのだろうか? 音の強弱と流れを意識しているように感じられる。「アート・オブ・コンダクティング」にも収録された映像である。