クラシック音楽、歴史上作曲家アーティスト別
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プッチーニ ボエーム トスカニーニ NBC響

■プッチーニ ボエーム

アルパネーゼ(ミミ)
マックナイト(ムゼッタ)
ピアース(ロドルフォ)
ヴェレンティーノ(マルチェルロ)
チェハノフスキー(ショナール)
モスコーナ(コリーネ)
バッカローニ(ベノア)

トスカニーニ NBC響 46年

第1幕1  第1幕2  第1幕3  第1幕4  第1幕5
第1幕6  第1幕7  第1幕8  第1幕9
第1幕10  第1幕11  第1幕12  第1幕13

第2幕1  第2幕2  第2幕3  第2幕4  第2幕5  第2幕6  第2幕7

第3幕1  第3幕2  第3幕3  第3幕4
第3幕5  第3幕6  第3幕7  第3幕8

第4幕1  第4幕2  第4幕3  第4幕4  第4幕5
第4幕6  第4幕7  第4幕8  第4幕9

アルトゥーロ・トスカニーニの演奏はやはりオペラを聴きたい。彼が20世紀初頭のミラノ・スカラ座の改革者であり(そのため、この小さな劇場は今尚、世界を代表するオペラハウスなのである)また幾つもの名作の初演を手がけてきたことを考えれば、他のレパートリーを差し置いても重要だと思われるからである。そして、作曲者と同時代に生きていたトスカニーニは、このプッチーニの傑作ラ・ボエームの初演時の指揮者であり、その時若干29歳であった。その後多くの歌劇場でこの作品を演奏してきたトスカニーニに、ついに最初のオペラ録音の機会が巡って来たときに、まずこのボエームを選択することは必然のように思われた。こうして残されたのが本作である。しかし、ここで1つ但し書きを加えておくと、この録音は飽くまでもトスカニーニを聴くべきものであって歌手陣については、まあ悪くはないがやっぱり本場イタリアのものに比べるといささか弱い。そのかわり彼がアメリカで活動したことによって、多くの録音資産が残されたと考えるのであれば、これは目をつぶらなければならない弱点かもしれない。イタリアに留まっていたならば、46年という時期に録音を残すことは極めて困難だったに違いないからである。それにしてもこんなに哀愁の漂うボエームは他にない。この雰囲気とか、また歌手に触れるが、何か一生懸命歌っている様子とかを聴いていると、前から行きたいと思っていて未だ行けていないニューヨークのアマトオペラと言うのを想像してしまう。ここはオーケストラが10人以下という小さなホーム劇場ともいえるようなところなので(客席数は約100)もちろんこんな演奏ではないはずである。今は違うらしいが、もとは無料のオペラハウスであって、こういう採算とかではない、好きだからやっているというものに宿る独特の楽しさのようなものが、このトスカニーニ盤からも感じられるのがうれしい。表現の求心力が豊かゆえ、一旦聴き出すと止めるのが難しい、そんな魅力的な演奏である。