クラシック音楽、歴史上作曲家アーティスト別
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ビゼー カルメン クリュイタンス パリ・オペラ・コミーク管

■ビゼー カルメン

ミシェル(カルメン)
アンジェリチ(ミカエラ)
ホビン(ホセ)
デンス(エスカミーリョ)
パリ・オペラ・コミーク合唱団

クリュイタンス パリ・オペラ・コミーク管 50年

第1幕1  第1幕2  第1幕3  第1幕4  第1幕5
 第1幕6  第1幕7  第1幕8  第1幕9  第1幕10
 第1幕11  第1幕12  第1幕13  第1幕14  第1幕15
 第2幕1  第2幕2  第2幕3  第2幕4  第2幕5
 第2幕6  第2幕7  第2幕8  第2幕9  第2幕10
 第2幕11  第2幕12  第2幕13  第2幕14
 第3幕1  第3幕2  第3幕3  第3幕4  第3幕5
 第3幕6  第3幕7  第3幕8  第3幕9  第3幕10
 第4幕1  第4幕2  第4幕3  第4幕4

フランスの名指揮者プレートルがマリア・カラスを表題役にたてて収録した有名な録音がある。この録音におけるカラスはすばらしく、全体的にカルメンの魅力にふれるには、わかりやすさもあっていい。ただ弱点もあって、ミカエラがよろしくない。これはCD時代であるからトラックを飛ばすのは簡単なので、それで対処すれば何のこともないのだが、さらに取り上げなければならないもう1つの欠陥は残念だ。プレートルはよく作品を練り上げてパリ国立歌劇場管と共に愛情を持って表現していていいのだが、残念ながら部分的に緊張感の欠けたところがある。特に第四幕後半はひどい。他にもむらがポツポツ目立つ。それでも繰り返し愛聴するに足る良い録音ではある。そのプレートルの師にあたる巨匠アンドレ・クリュイタンスの録音はさすがに弟子のそれをはるかに上回る絶品であるのはすばらしい。左に歌手と合唱、右にオーケストラを配置したモノラル録音でマイクの本数も少なく、オーケストラの編成もそれほど大きくはないため、ともすればよりゴージャスなプレートル盤と比較して聴き劣りすることがあるかもしれないが、おそらく小さいであろうこの劇場に所属するアーティストたちが規模が小さいゆえに培えた聴衆とのふれあいを以て舞台を作ってゆくそういう経験がこの録音の細やかな音の表情に表れていることはあらゆる部分で感じることができる。もちろん細部に及ぶ洞察など、その辺りはクリュイタンスであるから手抜かりがないのは当然だが、それにしてもオペラ・コミーク管の演奏には、いつもパリの人々と盛り上がりを楽しんでいる様子がこのスタジオ録音からも感じられるのである。彼らと共同作業したクリュイタンスにとっても、この録音は楽しい時間だっただろう。その思い出を失いたくなかったのか、それとも他に理由があったのかわからないが、クリュイタンスは再びこの作品を録音することはなかった。夢のあとはいつまで残され、聴き継がれていくのだろうか。