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ブラームス 交響曲第4番 フルトヴェングラー ベルリン・フィル

■ブラームス 交響曲第4番

フルトヴェングラー ベルリン・フィル 48年

第1楽章
第2楽章
第3楽章
第4楽章

フルトヴェングラーの棒はとても見にくく、ぶるぶる震えたりするので「振ったら面食らう」と悪口をいわれたりしていた。だけど彼と演奏を共にしたオーケストラは優秀だったので反応が良く、引き出された音もまた彼の棒に合わせ、わななくといわれていた。それは一体どんな音だったのだろうか。それが本作の第一楽章の冒頭第一主題で聴くことができる。バイオリンという楽器はだれでもソプラノで歌えるようにと考えられて作られたといわれているが、人間が語りかけるように演奏するのは容易ではない。ましてや、すすり泣くように哀願を込めて優しげにたゆたうように奏するのは、それも複数の奏者で合奏してとなるとどうだろうか。ここで聴かれるベルリン・フィルのアンサンブルはフルトヴェングラーの棒に惑わされて(?)か一列にそろっているようには聞こえない。それでためらいがちに出るように見えるのだが、これが実に奥ゆかしい。そして艶めかしくのびゆく弦の音と言葉のつなぎの品格はすでに香り高く、これを聴いて魅了されずにはいられない。これが万華鏡のように広がってゆくとどうなるだろうか。フルトヴェングラーはパッサカリア(第四楽章)でそれを実現してみせた。悲しみとは美しいのだろうか。そこには天に昇ってゆく儚さがある。

下の動画は、本作が録音された同年48年にロンドンへ客演した際のリハーサルである。ロンドンのオーケストラと共演している。