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ベートーベン 交響曲第3番 英雄 フルトヴェングラー ウィーン・フィル

■ベートーベン 交響曲第3番 英雄

フルトヴェングラー ウィーン・フィル 44年

第1楽章
第2楽章
第3楽章
第4楽章

俗に "ウラニアのエロイカ" と呼ばれる、この交響曲録音中、最も有名な演奏である。フルトヴェングラーの英雄は、ディスコグラフィーを参照すると全部で10種あるようだが、これはその1つ目にあたる最も古いものである。大戦末期の厳しい時期に行われた演奏であったためか、緊張感の次元の違いがこの演奏を他と異なるものにしている。この録音が、その他のものと異なっているのはそれだけではない。当時、ドイツ帝国放送が誇る最新鋭の録音機で収録された本作は、大戦後に一旦姿を消した。その後、どのような経緯かわからないが、これが53年にアメリカで無断で発売された時には裁判沙汰になり、米国内法の規定によりフルトヴェングラーが敗訴している。さらに66年には、なぜかソ連でフルトヴェングラーの帝国放送録音が大量に発売されていることが明らかになり、そのことによってこれらのオリジナル・テープをソ連軍が接収していたことがわかった。このテープは現在も、ロシア・メロディア社に保管されている。このように、あらゆる点で苦難ずくめの本作だが、今日に至って困難の度合いを増しつづけている世界にあって今なお求められているのは、これもまた1つの悲劇かもしれない。この演奏がもたらす光が必要とされる限りは・・・