クラシック音楽、歴史上作曲家アーティスト別
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バッハ 管弦楽組曲第3番 ワインガルトナー パリ音楽院管

■バッハ 管弦楽組曲第3番

ワインガルトナー パリ音楽院管 39年

第1曲 序曲
第2曲 エア
第3曲 ガボット
第4曲 ブーレー
第5曲 ジーグ

しっかり句読点を意識したような明確なディテールの演奏である。その方向で一貫されている。だからその名の通り、"空気"のように演奏すべきと考えてる人にはエアは違和感があるかもしれない。それは正論だろうし、ここで一々反論するような無粋なことはしない。しかし、もう一度よく聴いてみよう。こんなきれいな空気があるだろうか。いや、空気というから、ややこしい。婦人が裾を翻した時に香るような、そんな香気が漂わないだろうか。そうすれば低音弦のアクセントが、洒落た足音のように聞こえるはずである。何と印象深い風景だろうか。ワインガルトナーを評して即物主義とかいうらしいが、少なくともここに聴かれるワインガルトナーはロマンティシズムに満ちている。生涯に8回か9回結婚したらしいが、それぐらいしたらこんな演奏ができるようになるんだろうな?、と思うような内容である。そういうむわっとした色気が漂っている。これはパリのオーケストラであることも関係がありそうだ。弦は色っぽい。金管は艶めかしい。これはフランス宮廷の調べか・・、今は無き貴族文化を色濃く感じさせる名演である。



バッハ 管弦楽組曲全曲 クレンペラー フィルハーモニア管

■バッハ 管弦楽組曲全曲

クレンペラー フィルハーモニア管 54年

第1番1  第1番2  第1番3  第1番4
第1番5  第1番6  第1番7

第2番1  第2番2  第2番3  第2番4
 第2番5  第2番6  第2番7

第3番1  第3番2  第3番3  第3番4  第3番5

第4番1  第4番2  第4番3  第4番4  第4番5

30年代には現代音楽を専門的にやっていたクレンペラーは、50年代半ばにEMIのこの専属ともいえるオーケストラと契約してから次々と古典を録音し始めた。この契約関係は幸いなことに長期に及んだので非常に多くの演奏資産が後代にもたらされ、その結果、優れた音質でドイツの正統的な演奏の多くを堪能することができるのは、幸福なことである。そのロンドン時代の最初期にバッハの管弦楽曲の傑作を残したのは、彼がこの頃最も油の乗り切った時期だったことを考えれば、長期に亘る録音演奏芸術の歴史の中でダイヤモンドのような輝かしい価値を放っているといっても言い過ぎではないだろう。この後、10年程経ってから再びこのオーケストラと組曲全曲を録音し、それはさらに堂々たる王者の風格ただよう演奏だが、ほどよいスピード感を保っていたこの時期の演奏も甲乙つけがたいものがある。どっしりとした強力な弦楽セクションを全面に配置し、裏から木管セクションが張り出してくるクレンペラー・サウンドはすでに完成されている。ドイツ演奏芸術の皇帝の残した音楽はあまりにもすばらしく、何度聴いても椅子からひっくり返るほどの風圧に圧倒される。